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社会の“あたりまえ”を疑う4回目

「機能してないな、ほぼ。」

毎回楽しい谷口先輩の授業、今回でもう4回目。
前回までの記事はこちら

今回は三権分立のお話を本格的に。
Screenshot_2018-07-24 【U49限定・法学初心者関係・全5回シリーズ】社会の“あたりまえ”を疑う、 法学者 谷口真由美さんと、「法」から考えるシリーズ イベントに参加しよう! まちライブラリー


三権分立のイメージ図は写真参照。
20180910_201839-1.jpg

義務教育で習った時も、
高校の授業で出てきた時も正三角形で表されるのが三権分立。
この三角形を思い出せば明らかなのですが、
総理大臣は我が国の最高責任者ではありません。
三権の内の行政を担当する内閣の最高責任者というだけです。

でも、実際にその三権はけん制し合って
三角形を形成しているのかというとそうではありません。

国権の最高機関である国会の議員は選挙で選ばれるけれど、
内閣総理大臣は国会議員の中から選ばれます。
そうすると、国会の中で最大の勢力を持つ政党から選ばれる確率が高まります。

総理大臣は解散権を持つけれど、
不信任決議を可決されての解散権行使(69条)ではなくて、
天皇の国事行為を規定した7条の条文を利用して
実質好きな時に解散する権限を行使しちゃって
自分たちの政党が勝てそうな時に衆議院を解散してしまいます。

国会と内閣の関係性が緊密な議院内閣制は、
時に国会が内閣を監視する力を弱めてしまいます。

更には三権のもう一つ、
司法の代表である最高裁判所の長官以外の裁判官は
内閣が任命します(79条)。
長官は天皇が任命するのですが、
これは内閣の使命に基づいて行います(6条)。

ここまで読んで、今の我が国の状況を思い浮かべてみて、
三権分立は正常に機能しているでしょうか?

谷口さん曰く、「機能してないな、ほぼ。」

三角形をしっかりしたものにするために、
図の真ん中に書かれた「主権者」は何をしないといけないの?
というのがこの日のグループディスカッションのテーマでした。

一緒に話し合ったグループでは、前半の話を聞いた後、
憲法改正の議論をもう少し多角的に議論すべきじゃないのか?
という意見が出ました。
全くその通りだと思います。

憲法改正と言えば、9条を変えるか変えないか、
緊急事態条項を付け加えるか否か、もっと大雑把なところでは、
憲法を変えるか変えないか、という二者択一しか注目されません。

だってみんな憲法のこと知らないんだから、
議論のしようもなくて、
大雑把にイメージだけでyesかnoに走ってしまいます。

でも、もっと地味に重要なところで、
政府の圧迫から国民の権利を守るための裁判所の人事権が
行政府に握られているのを憲法が認めてもいいの?
ということだってあります。

「高度に政治性を有する問題を裁判所は判断しません」
的なことを平気で言って、
米軍基地の問題に向き合わない裁判所があったりするわけです。
衆議院を解散するのは与党の支持率が高い時に
総理大臣の一存でできるなんて、ほんとにそれでいいの?
って思うわけですが、憲法はそこは明確にしていません。

国会の臨時会はいずれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば
召集しないといけない(53条)のに、
憲法には召集の期限が書かれていないばかりに、
通常国会の時期にまとめて召集するとか、
召集した瞬間に衆議院を解散するとか、
やりたい放題がまかり通ってしまいます。

主権者としてやらなきゃいけないこと、色々あるし、
グループでもああでもないこうでもない、と話し合いました。
春風珈琲なら、選挙の時は「選挙割」をするとか、
憲法のイベントを「春風のゆうべ」として開催するとかそんなところです。

後は、家庭で話せる場って大事だなとも思います。
僕の子どもの頃は、我が家はそんな話題を好む家でもなかったのですが、
なぜか僕だけ興味津々でした。
母が職場の付き合いで買わざるを得なくなった
「赤旗」の日曜版(共産党のアレですね)を僕は一人で熱心に読んでいました。
父は多分どちらかというと自民党寄りの考えに近かったと思うのですが、
「お前が読んでるだけでわざわざ新聞代を払ってる意味があるわ」
と笑っていました。
共産党に対しては
「批判しかしない奴らなんてアカン」と言ってましたけれども。
それでも、自由にいさせてくれたのは、
僕の関心を外に向けさせてくれる意味を持っていたと思います。

そんな雑多なことあれこれですが、
結局は「憲法じっくり読んでみよ」ということになりますね。
身近でちょっと物知りの周りに集まって、考えてみるのもいいですね。

次はいよいよ最終回。9月21日(金)の夜です。
皆勤賞を目指したいと思います。
20180910_190016-1.jpg
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プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

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