沖縄とエクアドルのモヤモヤ

ちょっとモヤモヤしています。
モヤモヤが黒煙をあげているくらいに。

沖縄本島の北の方、
いわゆる山原(やんばる)という名で有名な地域でのこと。
国頭郡東村高江って言われても、大抵の人は知らないし、
沖縄には行ったことくらいはある僕も、
そこまで行ったこともなければ地図で確認しないと分からないところです。

要は、そこにアメリカ軍のヘリパッドが
住民の反対を押し切って作られようとしていて、
沢山の人が反対の為に現地に駆け付けて、
またその警備に全国から警官や機動隊が動員されている、
という話なのです。

このことについて書かれた記事が
FBやツイッターで沢山シェアされているのだけれど、
そんなシェアはきっと関心のあるごく一部の人にしか読まれないだろうな、
と悲しく見ています。

だから、シェアはせずに、シェアされる記事には興味はなくても
「お前の書く言葉なら一も二もなくとりあえず読む」
と考えてくれる一人か二人の奇特な人の為に何かを書きます。

先日結果の出た参議院議員選挙をもって、
沖縄の選挙区から選出された衆議院参議院両方の国会議員に、
与党の議員は誰もいなくなることが決まりました。
6年ほどの間に参議院選挙が2度あり、
衆議院選挙も行われた結果です。

全国的な議席数を見ると、
衆参両院ともに現政権を支持する構造になっているのですが、
沖縄県だけを見ると、真逆の結果が出ています。
沖縄にあっては現政権の方針は支持されていません。

その中で、冒頭に名前を出した高江では、
ヘリパッド建設が強行されようとしています。
ちなみに、この建設自体は今に始まったことではなくて、
以前から反対運動も行われながら続いています。
その反対運動を抑え込むために、
最近いよいよ全国から警官が動員されるなど、
ものものしさ、強引さが増してきているそうです。

「反対運動を主導しているのは、沖縄以外からやってきた左翼だ」
ということがよく言われます。
「反日勢力が中国韓国に媚を売っている。売国奴だ」
という、もはやよく分からない理屈を掲げる人もいるくらいに。

もちろん、ヘリパッド建設の反対運動には、
沢山の沖縄県外の人が混じっています。
僕の友達がいたりすることすらあります。

でもそれは、そもそも沖縄の人達が反対していることに共感して、
共感というよりももっと深い何かが揺り動かされて、
応援に行っているだけなのです。

「国政選挙で民意は示された」
と与党が主張するなら、
「では、沖縄で示された民意をもとに、沖縄県で取られる政策は
その地域の民意に配慮されるべきではないのですか?」
と問わねばならないのだと思います。

もっと踏み込むなら、
「本土の為に沖縄は、今も昔も捨て石にされるのですか?」
と尋ねないといけません。
70年ほど前に捨て石にされた時、
最後に滅びていった沖縄根拠地隊の司令官大田実少将(死後中将)は、
「沖縄県民かく戦えり県民に対し後世特別の御高配を賜らんことを」
(一部原文仮名遣いを変更)と打電したではありませんか。

「左翼」と揶揄される一市民が、
沖縄の声に寄り添おうとしている時に、
政府はそれを抑圧するために他府県から警官や機動隊を集めるのですか。

民主主義は多数決だけではない、と思います。
小さな声に耳を傾け、もう一度考え直す手間を惜しまない、
ということを含めての民主主義だと思います。

僕自身は、
エクアドルのインタグ地方というところで収穫されるコーヒーを、
日本で楽しんでもらうことを仕事の主要な部分にしています。

そこでは、銅の鉱山開発に反対する人達が、
「開発によって一時的に豊かになるよりも、
豊かな自然の残るこの地で生き、
その恵みを子や孫に伝えていきたい」
と願いながらコーヒーを栽培しています。

そういう話をした時に、聴いてくれる人は、
「自分達は銅を使う側の人間だけれど、
その生活のことも少しは考え直した方がいいのかな」
という反応を多くの場合にしてくれます。

銅やレアメタルを沢山使う超大手の電子機器メーカーの
レクリエーションとして呼ばれて
コーヒーの淹れ方講座をしたこともあります。
地域に根付いた誠実な電気設備などの会社にも行ったこともあります。

そういうところでも、
「ふざけるな、銅は必要なんだ」
という極端な反応はありませんでした。
心の中でそういう気持ちがあったとしても、
飲み込んで話を聞いてもらえました。
それによって、何も変わらないとしても、
少なくとも民主主義的な態度はありました。

今、そのエクアドルも、
現地では強引なやり方によって鉱山開発が進められようとしています。
インタグとは別の地域から警官や軍隊がやって来る、
という沖縄で起こっていることと同じ手法をもって。

現地の人達は、
徹底的に民主的な方法を使って20数年にわたって
反対運動を続けてきたのです。
その間、日本企業とカナダ企業の開発を退けるという実績を伴って。

エクアドル政府も、
その時々の対応に様々な思惑があるとはいえ、
住民の意向に応えた時もあるのです。
今はそうではありませんが。

沖縄では、
一貫してアメリカ軍と日本政府の意向が優先され続けています。
これは一体どういうわけだろう。
この国は先進国なのか、果たして独立国なのか。
そんなことすら考えてしまいます。

あまりにも長くなりましたが、
高江について、最後に分かりやすかったブログを紹介してみます。
ここ数日の様子なども書かれています。

モヤモヤの黒煙が収まるわけではないけれど、
書かずにはいられないので書いてみました。

本当はこんなこと書いてないで、
もっとお金儲けできることに時間を使わないとと思っているのです。
稼いで自分のお金で自分なりのインパクトある行動をしたいと思うから。
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プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

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