参院選が決める未来

参院選の投開票が迫ってきました。
選挙のこと、
関心持ってるけど実は分からないっていう人や、
そもそも関心持ってないっていう人に向けて、
書いてみようと思います。

今回は参議院の議席の3分の2を与党(自民・公明)が確保するか、
が焦点なんですが、もしも与党がそれだけの議席を取るとどうなるのか。

憲法改正の発議をして、
改正案を国民投票に持ち込むことができます。

何故かというと、
衆議院と参議院の総議員の3分の2の賛成があれば、
憲法改正の発議ができると日本国憲法に書いてあるからです。
これについては、
社会の授業でも習うので覚えている人も多いと思います。

では、
現状でこの参議院選挙で与党が3分の2を確保できなかったらどうなるか。
極論を言うと、別にどうということはありません。

今回は憲法改正の発議ができなくなる、というだけです。

今既に、衆議院では与党が3分の2議席を確保しています。
ということは、基本的には与党が、
時間さえかければ理論上はどういう法律も通せることになっているのです。

衆議院で可決されたものは参議院で審議されます。
そこで仮に否決されたとしたら、
もう一度衆議院に戻って再審議されます。
その2度目の衆議院では、3分の2の賛成があれば、
参議院がいくら反対したところで再可決されるのです。
これもまた憲法に書かれています。

と、いうことは?
よっぽどのことが無い限り、
参議院が最もその存在感を輝かせる場面は、
憲法改正の時しか無いということになります。
憲法改正だけは、衆参両院の総議員の3分の2が必要になるから。
参議院の存在価値をないがしろにしてる感満載の文章ですが、
今日のところはお許しください。

参議院の議員は、6年間任期があります。
衆議院のように途中で解散はありません。
選挙は3年ごとに、議員の半分ずつが選挙を行う形式です。
これも、全員が一気に選挙に臨む衆議院との違いです。

今回の選挙では、参議院の総議員の中の半分だけが入れ替え対象です。
「野党共闘」という言葉をよく聞く今回の選挙ですが、
仮に民進党や共産党、その他憲法を変えたくないと思っている人達が
奇跡的な大勝利を収めたとします。

そうする時に得られるものは、
せいぜい与党が参議院の議席の過半数を確保できなかった、
という程度です。
参議院で野党が過半数を取ると、
一時話題になった「ねじれ国会」という状態になります。
この言葉は悪いイメージを付けられてしまっていますが、
実はごくごく真っ当な状態なのです。

衆議院と参議院で過半数を取っている政党が異なるというのは、
それだけ議論をする場が増えるということなのです。
最終的には衆議院が優越するとしても、反対が多くある以上は、
異論を聞き、議論をし、改めるべきところは改める、ということです。
何も異常ではない民主主義のあるべき姿のように思えます。

さて、今回共産党や民進党が大勝利を収めたとして、
この国は共産主義国になると思いますか?
ほんの一時期あった民主党政権に
良い思い出のない人もいるかと思いますが、
その時代に戻ると思いますか?
現時点でそういう未来にはならない、と断言できます。
その理由をここまでこのように書いてきました。

それよりも、自民党が掲げる改憲草案の恐ろしさの方が、
遥かに大きいと思っています。
その恐ろしさの一端については、以前にここでも書きました。

天賦人権説を改めるって?

お暇があれば読んでみてください。
上記の記事から、自民党が公開している
「日本国憲法改正草案Q&A」も読むことができます。

僕自身は、今回の選挙は日本人が自分達の憲法について
初めて真剣に考えるための時間稼ぎの場だと思っています。

自民党が考えているのは、憲法9条を変えるかどうか、
なんて単純なことではありません。
共産党や社民党の方でも、9条を守るかどうか、
なんてあまりにも単純化してしまうので、
憲法そのものへの関心が広がりません。

でも、本当はもっと奥が深くて日々の暮らしのあらゆることを守る
最も基本的な法律が憲法だと考えてほしいものです。

個人的には、同性婚や夫婦別姓といったものにも
踏み込んでいってくれる憲法であってほしいとも思うので、
憲法改正自体は反対ではないのです。

そういう基本的人権を守るため、
全く希望を失う選択か、
かすかに希望を残す選択か、
という望みの薄い、
消去法的選択肢しかない今回の選挙なのです。

だからこそ重要な一票を慎重に選ばなきゃ、と思うところです。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
春風カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード