人権と開発問題を考えるシンポジウムにて

19日に同志社大学で開催された
「人権と開発問題を考えるシンポジウム」
100人近い参加者の中で、
春風もエクアドル・インタグ地方のお話をさせていただきました。

インタグ地方の20年の取り組みを、
安保法制で日本でも憲法問題が大流行している事もあり、
エクアドル憲法の紹介も交えてしてみました。
7年前、春風がインタグにいたまさにその日に
国民投票が行われたという不思議なご縁の憲法。
インタグの山奥でも賛否が分かれていました。
DSCF7571.jpg
sumak kawsay=「よく生きること」
というような意味のキチュア語です。

「環境権」とか、人の側から見た権利ではなく、
「自然の権利」そのものを憲法に規定している
世界で初の例かもしれないというエクアドル憲法です。

pachamamaという、「母なる大地」と訳される、
キチュア語が単語としてそのまま使われたりしています。

2番目に登壇された小林さんのお話の舞台は、メキシコ。
春風が扱っているコーヒーのひとつは、
エクアドルとメキシコのブレンドなのですが、
そのメキシコのトセパン協同組合の話題も出てきました。
DSCF7573.jpg
プエブラ州でも鉱山開発への反対運動があり、
トセパン協同組合でもそれに反対しています。

つまり、春風のブレンドコーヒーは、
鉱山開発反対オーガニックブレンドなのです。
インタグコーヒー生産者協会とトセパン協同組合のコーヒー。

3番目に登壇された和田さんのお話はウラン鉱山。
DSCF7576.jpg
アメリカのナバホ族の惨状や、その後のことなど。

4人の登壇者の締めくくりをしてくださった
京都大学の谷口正次さんのお話は圧巻でした。
DSCF7581.jpg
この写真は、国際貿易によって
世界の生物多様性を破壊しているのは誰かというグラフ。
アメリカと日本が突出しています。

このデータも踏まえて、「里山資本主義」も軽々と批判しておられました。
日本国内での視点しかなくて、
その豊かな暮らしが世界の生物多様性を破壊しながら成り立っていることを、
意図的に無視しているのか気が付いていないのか、
それでは根本的な解決にはならない、というようなお話し。

グローバリズムについては否定的だけれど、
世界と我々の関わり方を無視することはできないのだから、
常に原材料の生産地で起きていることを考えないといけない、
という趣旨でした。
鉱山開発は、掘り起こす以上きれいな開発なんてあり得ない。
大なり小なり悪影響があるのだから、それをいかに少なくするか、
または掘り起こす必要性を減らすか、
どちらかしかないということも。

鉱山開発からは地理的に遠いところにいる自分たちこそが、
現地で起きていることに積極的にアクセスして、
つながりを作っていかねばならない、
というようなこともおっしゃっていました。

自ら鉱山開発の現場で仕事をされてきて、
今はその知識と経験から鉱山開発が
最終的に何をもたらすのかを伝える言葉の一つ一つが
とても重かったです。

盛り沢山でしたが、
休憩時間にインタグコーヒーの試飲などもしてもらい、
好評を博し、大盛況なシンポジウムとなりました。
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プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

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