「他国任せ」は憲法誤読

時々京都新聞に投稿してみたりするのですが、
先日は憲法前文への誤解に対する反論的な文章を寄せてみました。

京都新聞のスタンスとしては、集団的自衛権に反対で、
憲法を守れという方向で構成されているように見えるのですが、
ちゃんとその反対の意見を紹介している事もあります。

DSCF7303.jpg
(クリックすると拡大します)

この文章を書いたきっかけは、
「日本国憲法の前文は、ありもしない他国の『公正と信義』に信頼して我が国の安全を保持しようとするなんて夢物語を書いている。軍事力の均衡によって世界の秩序は保たれているのに何を甘いことを言っているのか」
というようなご意見が掲載されていたことで、
それに反論してみようと思い立ったのでした。

上記の意見は憲法の読み方が浅いだけで、
なおかつ「勢力均衡(Balance of Power)」という考え方は、
実は結局は巨大な戦争を引き起こしちゃいますよ、
と500字以内での説明を試みてみました。

2月の誕生日よりも前に投稿したものが、
4月の統一地方選告示日に掲載されたので、
自分の年齢にずれが生じているのはご愛敬です。

以下、採用された文章を抜粋。

「他国任せ」は憲法誤読

 先日の「他国任せの平和脱却を」という投稿に、憲法前文への誤解を感じました。「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」という文は、他人の「公正と信義」に頼って自国の安全を守ってもらうという意味ではありません。
 憲法前文は、国連と協調して平和主義に基づく提言をしたり、国際紛争や対立緩和の為の提案をしたりという形での、平和実現に向けた積極的な行動を取ることを求めているのだと考えられます。その提案が受け入れられるか否かを問わず、その姿勢に同調してくれる人々が増えることを願い努力を続けることが、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」するということです。
 日本国憲法は「勢力均衡」という概念が、結局は2度の世界大戦を食い止めることができなかった反省から生まれたものだと考えます。
 そうだとすれば、武器に頼らず、戦争を助長するような商売にも手を出さずに、世界に向けて平和に資するさまざまな行動を取ることこそ、「積極的平和主義」であると考えます。そしてそこに日本国民の平和と安全の保障がある、という確信が憲法前文の趣旨だと思います。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
春風カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード