愛宕山の千日詣り

きのう、夜中に突然登山してきました。

友人とその友人、計4人でのプチ登山でした。
そのうちの一人は、オーストラリアを自転車で一人で一周したという、
大変な冒険家です。

京都市と亀岡市の境目辺りに、
愛宕山という924メートルの山があります。

ここの山頂には愛宕神社という火の神様がまつられていて、
京都で火の用心と言えば愛宕さん、というのが僕のイメージです。
ここのお札が貼ってある台所というのは、
僕にとって見慣れた風景なのです。

ここに、7月31日の夜から8月1日の朝にかけてお参りすると、
一日で千日分のご利益がある、という「千日詣り」という行事があります。

こういうズボラ系の伝統行事って好きです。
毎日愛宕山登るのも大変ですし、
「一回登って千日登ったことにしよ~」
というノリが、とっても人間らしい行事だなあと思います。

そんなわけで、
友人が誘ってくれたので、昼間仕事の用事を済ませてから、
夜に嵐山から愛宕山に向かいました。

終電も無くなる頃に下山するので、原付で登り口の近くまで。
鳥居本という観光地に、一の鳥居があるのです。
鳥居本一の鳥居

バイクを置いてこの写真を撮った時には、まだ明りが残っていたのですが、
みんなとの集合場所に歩き出した時には、もうあっという間に暗くなってしまいました。
夜の鳥居本

時刻は19時~19時半にかけてのことでした。

みんなで集まるまでに少し時間があって、
集合場所から清滝トンネルを越え、愛宕山の麓にある二の鳥居まで来た時には、
20時半を過ぎていたでしょうか。
愛宕山二の鳥居
いよいよ出発です。

愛宕山は小学校の遠足以来だったような気がします。

そういえばこの愛宕山、3歳までに登ると、
一生火難に遭わないと言われていて、小さな子どもも沢山見かけました。
僕も小さな頃に、父親や近所のおじいちゃんと登った記憶がかすかにあります。
優しい近所のおじいちゃんが、半分くらいは背負って登ってくれたみたいですけど。

僕らが登る時、下って来る人たちが、
「おのぼりやす~」と声をかけてくれ、
僕たちは下っていく人たちに、
「おくだりやす~」と挨拶をするのですが、
何だかいいなあ、と高野くんと話していました。

普段すれ違う人と挨拶もしないけれど、
同じ時に同じ道のりを登って下りる連帯感みたいのがあるのかな。

ひたすらに登って約2時間。
階段続きで思いの外大変でした。
夏の夜ということで、昼間よりは多少涼しいのですが、
それでも大量の汗が噴き出ています。

幾つかの休憩ポイントを過ぎて、提灯が見えてきました。
黒門@愛宕山

「黒門」というそうですが、闇の中では黒いんだかどうなのか、
定かではありません。
でも、上の方に行くに従って風が出て来て、気持ち良かったです。

もう少し行くと、社務所が。
おぉ、ここで火の用心のお札が売ってるんだな。
お札購入

ところが、
「ここからが最後の難関ですよ」
社務所から更に見上げたところに、愛宕神社。
愛宕神社

「あの石段を上がって更に石段は続きますよ」
「登り切ったと思ったら、まだ先があるんですよ」
神社への階段

おぉ、提灯がとってもきれい!
でも、あと一息が遠い!

無事に山頂の本殿までたどり着き、お参りをした後に一休み。
持参したコーヒーを美味しく頂きました。
登り切った頃にはもう23時を過ぎていました。

そして、登った分だけ下っていくという、
当たり前の景色がそこに。
帰りの石段

それでも、ここから先は気楽な帰り道。
これから登る見知らぬ仲間達に、
「おのぼりやす~」
と励ましの言葉をかけながら下っていきます。

その帰り道、
久しぶりに山に登って、友人と話ながら気づいたことは、
すごく大地に意識を向けて歩いているなあ、ということでした。
特に下りの時は、足元が滑りやすいこともあり、
足の裏から地球の真ん中に向けて、根っこを伸ばしていくようなイメージをしていました。

「地に足が着くってこういうこととちゃうかなあ?」
なんてことを言っていました。

逆に、月がきれいだなあとか、何かに気を取られたり、別のことを考えていると、
足元がおろそかになって、転びそうになったりもして、
「『上の空』ってまさしくこんなことやね」
なんて。

普段いかに頭ばっかり使ってふわふわしているか、
というのを何だか実感した次第です。

普段考えないことや、感じないことを、夜の山道で感じていたのかも。

山の中で体の使い方を考えていた時、一番意識を集中したのは、
腰と、腰から下の使い方でした。

リュックの重みを利用して、心持ち後ろに重心を持って行き、、
「転ぶ時はお尻から転ぼう」と思っていたら、結局最後まで転ばずにすみました。

結構急な斜面や階段の多い山道で、標高の割には大変なところだ、
と山好きの友人が言っていました。

慎重に登って下って来たので、翌日も筋肉痛にはならず、
膝の後ろ側が、階段を下りる時に少し辛い位で、
あぁ良かった、と思っています。

夜中の愛宕山登山、家に帰ったら2時過ぎでしたが、
闇夜の提灯とか、この日だけ灯されていた参道の裸電球など、
きれいな景色と、麓の町の明かりなど、楽しむことができました。

ついでに、生まれて初めて自分で火の用心のお札も買えました。
火の用心

せっかくの町家暮らし、
愛宕神社の火の用心のお札は必須です。
しかも自分で登って頂いてきたので、なおさら自画自賛です。

千日分のご利益をどうぞよろしくお願いしま~す。
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プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

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