憲法と民主主義の行方~風立ちぬ夜その2を終えて~

映画『風立ちぬ』をネタに、色んな事を考える、
春風のゆうべ~風立ちぬ夜2~無事に終了しました。

1回目は11月に、天皇制から今と戦前を考える会でした。
その時の様子は、こちらから

そして、今回は、先日公布された、
特定秘密保護法と、戦前の治安維持法を並べてみて、
何か共通点があるのかないのか、考えてみる会となりました。
11月の会にも参加して下さった公務員のMさんが、
今回は公務員目線で読み取る秘密保護法、ということで、
少しお話もして下さいました。
DSCF5093.jpg
(写真はクリックすると拡大します)

DSCF5090.jpg
この法律の目的とは。

DSCF5091.jpg
「特定秘密」の定義。

DSCF5095.jpg
特定秘密の提供。
Mさん的視点から、この法律のキモは、ここ。
何を秘密にするか、ということよりもむしろ、
どこにどうやって提供するか。
秘密にするべきことについては、実は既に法律で定まっている事が多いのです。
防衛関係の秘密や外交関係の秘密など、
公務員の守秘義務の関係で既にあるものが大半です。

それよりも、その秘密を国内の諸機関内で提供し合うこと、
そして外国や国際機関に提供することについて、
合法的に行えるようにすることの重要性について、話して下さいました。

なるほど、確かに。

そして、秘密保護法について、まとまった解説を聞いた後に、
『風立ちぬ』の世界と絡めてお話し。

映画でも、治安維持法絡みで主人公がつけ狙われたり、
追われる人がいたりと、一悶着。

そんな治安維持法が成立した時の新聞記事がこちら。
治安維持法新聞報道
まるで、ついこの間の新聞記事のようです。

2013年の11月末~12月初めの、
衆参両院での強行採決の状況などを解説しつつ、
少しずつ、当時と今の政治を取り巻く状況を対比。

憲法と法律の関係1
法律が憲法に違反していたら、直ちに無効にできるのか、
ということと、民主主義がどういう風にデザインされているのか、
ということに着目。

まどろっこしくて面倒な民主主義は、
その面倒さゆえに、そっぽを向くのではなくて、
面倒さを乗り越えて向き合うことで、直ちに全ては解決しないにしても、
直ちに事態が暗転することを防いでもいます。

憲法と法律の関係2
日本国憲法は、戦前の大日本国憲法と比べれば、
比較にならない位に国民の権利を守っています。
逆に言えば、政府の権力を制限しています。

その辺は、7月に初めて開催した、
憲法について考える会でもお話ししたことでもありますが。

ただ、今その憲法が民主主義と共々に危機にひんしている、
という状況があります。
そんなわけで、締めの言葉は『風立ちぬ』のカストルプ氏。
民主主義と日本人

この夜のおしゃべりの中で、
自民党による憲法改正草案と、今回の法律通過に関するやり方を挙げて、
いかに危険な状況なのか、という話題も出しました。

ドイツのワイマール憲法が、ナチスの全権委任法によって、
憲法が存在するままに、議会を通じて機能不全に陥ったことも踏まえて。

今回の会は、とある方から、
「同じ考え、同じ方向性の人ばかり集まっておしゃべりしても意味あるの?」
という意味の、ありがたいご批判をいただいていました。

でも、蓋を開けてみると、案外皆さん憲法についてご存知ではなくて、
こういう時に、どうやって考えるか、ということについては、
考えがまとまらないようでした。

それは結果的には、憲法をないがしろにしようとする人達のやり口を、
間接的に支持してしまうことにもなりかねない、ということを、
理解してもらえたらいいな、と思っています。

そういう点では、
正当なデモ行為がテロと変わらない、と非難した方も、
園遊会で手紙を渡した人も、同じような間違い方をしているのだ、
というところを感じてもらえるといいな、と思います。
その辺の詳細はこちらでも書いています
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
春風カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード