「虹の国」の話

僕の人生初の海外経験は、
1999年に訪れた南アフリカ共和国での1ヶ月。
彼が大統領として過ごした5年間の最後の年。

テーブルマウンテンの上から見下ろしたロベンアイランド。
彼が27年を過ごした監獄の島は、
その時にはもう観光資源となっていました。
あの国が虹のように輝いた部分と、
今なお残る暗闇を共に残しながらも、
彼がいなければ僕はその場に行って、
そんな人達に会うことはできなかった。


彼にとっての27年が、
憎しみではなく融和のためのエネルギーに向かったことで、
僕は限りない恩恵を受けたのでした。

恩恵を受けた時、愛をもらった時、
当人に返すことも大切だけれど、返しきれない恩恵は、
他の誰かに受け渡すことも大事なことだと思うのです。

まさかネルソン・マンデラは、
こんなところで恩を感じている人間がいるなんて知る由もありません。
でも人は、自分の意図しないところにまでも、
愛と勇気を届けることができるということを世界中に示したことこそ、
彼の人生の最大の功績なんじゃないでしょうか。

彼が、彼の国民に向けて、世界に向けて、
「虹の国」の理想を高らかに謳った時点で、
後のことは南アフリカと世界の人(僕も含めて)に託されたのだと思います。
彼の大統領としての5年間を、軽々に批評するのは身勝手だとも思えます。

長い間ありがとうございました。
Nkosi Sikelel ' iAfrika
↑南アフリカにいた時に習った国歌、好きなんです。
スポンサーサイト

comment

Secret

プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
春風カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード