高校生から学ぶ

前回の続きです。

僕が頂いた時間は、2時間と少し。
高校生の発表が少し早めに終わったのと、
「終わりは適当でいいですよ」というアシスタントの先生のアバウトさにより、
何だか好き方題しても良い感じになってきました。

そういうわけで、まずはウインドファームの紹介をして、
それから、先ほどまでのカンボジア報告に絡めて、
世界のこと、貧困・児童労働・環境破壊なんてことをほんの少しだけ話し、
後はちょっとしたゲームに突入です。
先生と生徒には、途上国のコーヒー生産者になってもらい、
僕は進行役として、コーヒーの栽培をすすめて、
それを買い付ける会社の社員役です。

日本ユネスコ協会連盟の理事という肩書の方も、
もちろん一生産者として強制参加。

途上国の生産者は、ほぼ自給自足。
でも、子どもを学校に行かせる費用までは出せない。
そんな時に、僕がやって来て、換金作物の栽培を勧める、という流れ。

2人1組で合計14組。
自分達の自給用の作物を栽培している10の区画のうち、
幾つをコーヒー栽培の区画にするか。
そして4年間コーヒーの取引を通して、
自由貿易の荒波を体験してもらう、というゲーム。

説明をして、コーヒー栽培の勧誘をして、
営業マン春風も、ちょっとテンション上がってきました。

それに合わせて高校生と先生も何だかどんどんノリが良くなり、
「これにはきっと何か仕掛けがあるのよ」
「でも、子どもを学校に行かせなきゃ」
「いやでもあの営業マン、チョー怪しいよ」
春風「怪しくなんかないですよ~、さぁみんなで豊かになりましょう~!」

すっかり楽しくなってきました。

この頃には、「僕はゲームはいいよ」と言っていた理事も、
ノリノリで、「まあ、行け行けどんどんで良いんじゃねぇの!?」
なんてことを言って盛り上げて下さいました。

1年毎の作柄に、値動きに、みんな一喜一憂。
色んな事件が起こるたびに、実際のコーヒーについてのあれこれを、
雑学的に挟んだりして、みんな興味深く聞いてくれました。

4年間が終わった後は、コーヒーを飲みながら、
ゲームの感想や生産者の置かれた立場についてやり取り。
どうやったら、この状況を改善できるだろう?
ということも話し合ってみました。

「きっと良くないことが起こるだろうというのは分かってました」
という冷めた意見ももちろんありました。

でも、例えば、電気もガスもない村に生まれて、
そういうお金の動きが分かるものだろうか?
日本に住んでいる人たちだって、バブルが生まれて崩壊するまで、
誰も彼もが儲かり続けると思い込んでたんだよ。
なんてことで、お金とそれに惑わされる気持ちについても考えてもらいました。

そんなやり取りの後に、フェアトレードの説明をして、
更にウインドファームのフェアトレードの話、
エクアドルでの森林農法の話を紹介して、
フェアトレードではなくて、「シェアトレード」という、
いつもの中村シャチョーの発言を引用したりして、話をまとめました。

その後、僕がウインドファームに関わるきっかけを質問されたことから、
僕が初めは環境活動やフェアトレードからは縁遠い世界で働いていたことに話が及び、
色々とその当時のエピソードもお話ししたりしました。
「前は○○っていう一流企業でお仕事されてたんですよ」
と、アシスタントの先生が余計なことを口走ったりもしましたが、
生徒たちは、先生や親以外の大人の話を聴くことを楽しんでくれたようです。

最後の締めは、理事の総括。

「今日はほんとにいい場ができました。想像していたより遥かに良かった!」

ということで、生徒の発表を褒め称えた後、僕の発言などにも触れて下さり、
お褒めの言葉も頂きました。

生徒が発表した後に、僕がその生徒を絶賛し、
更に僕の言葉を受けて、理事が僕のことを褒めてくれる、
褒め合いの連鎖が何だかとっても嬉しかったです。

あぁ良かった、なんて思っていると、後で理事に呼ばれ、
「今日のこの場を見ていて、高校生には理論じゃなくて、
今回のような実学が必要なんだって痛感した」
「高校生には理論をしゃべっても全然理解してくれんのだよ」
「それに実体験を語る言葉に真実があった」
「私は今日のこの場に新しい教育の可能性を感じたよ」

と、どこまで本気なのか分からない位に褒めていただきました。
いやあ、何にしても褒めてもらえるのは嬉しいです。

ゲームにも興味を持って下さったので、
このゲームを指導してくれた仲間のことや、
応援してくれた沢山の仲間のおかげでこんな場が作れたこと、
色々と宣伝しておきました。

そして、来週は、高校の文化祭にて、
フェアトレードのお話しをさせていただく、
というお仕事も頂いていたりします。

ほんとにありがとうございます。

帰り際、参加してくれた高校生4~5人に囲まれて、
「今日はとっても楽しかったです!ありがとうございます!」
とキラキラした眼でお礼を言われ、
色々準備した甲斐があったなあ、なんて思っていました。

依頼を受けた時は、経験が無いし断ろうかなあ、
と弱気なことを考えていたのですが、
そんな僕を支えて下さったみなさん、
本当にありがとうございます。

また色々挑戦してみようと思います。
スポンサーサイト

theme : 高校生
genre : 学校・教育

comment

Secret

プロフィール

春風~はるかぜ~

Author:春風~はるかぜ~
春風珈琲。コーヒー好き。コーヒーが生まれる場所を見たくてエクアドルのコーヒー生産者に会いに行き、ご近所の生産者のことが気になり始める。フェアトレードって途上国だけのことなのか。色んなところでコーヒーを淹れて、ゆるやかな時間を作ります。出会った人達の商品を紹介中。歴史と京都と町家も好きで、今熊野で町家暮らし。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
春風カウンター
検索フォーム
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード